KK・factory
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・まず、アニメ番組として。
オリジナル作品をやってなおかつ、みんなを楽しませ、最後まできちんと終わらせた。これだけで最近のアニメ番組の中ではダントツにすごかったと思います。二期三期当たり前、ほんとの終りは劇場版でね!の世界な今のアニメとは一線を隔していて、なおかつ質が高かったのでみんな食いついたんだと思います。今放映中のタイガー&バニーもすごく面白くて、原作なしアニメオリジナルの本数がこれらがトリガーになってどんどん増えていけばいいなあと思います。
・そして最終話
いろいろ意見があるラストですが、個人的にはあえて「ハッピーエンド」という言葉を使いたいと思うのです。
まどかは、傍観者である事を辞め、自分の考えで世界を救う決心をし、それを成し遂げた。肉体の有無を言えば、確かにまどかの存在は消えてしまったけど、宇宙の法則(魔女が存在しない。魔法少女が魔女化しないという法則)になった。やるべき事を見つけてやり遂げた人間が、不幸せなはずないじゃないか。
ほむらは、まどかを救うために無限のループへ取り込まれていたのを、脱出でき、まどかは死ななかった…というか存在が消えなかった。まどかが世界を救った事をあの世界で唯一覚えていて、まどかは魔女が存在しないという法則になった。ほむらが魔法少女でいる限り、ずっとまどかという法則と一緒なのです。なおかつ、まどかは「いつか必ず戻ってくる。」と宣言しているわけです。ほむらはまどかが救った世界を守り続けるため戦い、力尽きる時に、まどかが迎えに来る。これを救済といわずに何を救済という。
いわゆる、「みんな幸せに暮らしましたとさ」、とは違うけど、魔法少女達が自分の意思を貫きやり遂げた物語。私はこれをハッピーエンドと呼びたいと思います。
ツイッター上で、ハッピーエンドだった!とツイートして、フォロワーさん達から「えー?」という反応を聞いて、「あれ?おかしいな?」と思っていろいろ自己分析したのですが、やはり触れてきた物語や、人生経験もいろいろ影響してるんだろうなあと思ったのです。
あしたのジョーを最初に見た時、真っ白になったジョーの姿を見て、すごくショックを受け、悲しいお話だと思った。
ヤマトを見て、沖田艦長の死ぬ時を見て悲しく思った。
ガンダムを見て、最終話でボコボコに壊れていくガンダムを見て悲しく思った。
いろいろ思い出して見るのだけど、年を経て反芻してみると、自分のやりたい事をやり遂げた後散るのは決して悲しい事じゃないんじゃないか。そう思うようにいつの間にかなっていました。
あと、ちょっとクサイ話をするなら、男のロマン。散り際が一番カッコイイ。そういうのもあるかもしれない。スレッガーさんもリュウさんも自分のやるべき事を躊躇する事なくやり遂げ散っていった。これはツライし決して幸せでは無いとは思うんだけど、とてつもなくカッコイイとは思うのですよね。カッコイイ死に際って、ある意味幸せな死に方だと思いませんか?…思いませんかそうですか。
まあ、そこらへんも加味して上のハッピーエンド説を読んでいただいた方がいいかもしれません。