KK・factory
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どうしようか迷ってたけど、あきまんさんとか、浅井さんのアツイ文章を見て十分過ぎるほど刺激を受けたので私も書いておこうかなと。
まずガンダムUCというものがどういうものなのかと考えると、久しぶりの宇宙世紀(アムロとかシャアの時代と地続きである)の映像作品であるというのがガノタには非常に意味があるわけです。
宇宙世紀の作品は、基本的に富野監督の映像作品が主流であり、富野監督が作らないガンダムは亜流、そういう感覚があると思います。でも、宇宙世紀と呼ばれる世界観で作られているガンダムは、もう既に割合で言えば半分以下です。
基本的に、個人の考えとしては作品のよしあしはその出所(主流であるか亜流であるか)にあるわけじゃなくて面白いか面白いかによると思っているので、富野ガンダム以外を否定するつもりはさらさらないのですが、やはり、富野監督が絡んでいないガンダムは、ガンダムだけどガンダムじゃない、そういう感覚。
今回のガンダムUCは、富野監督が作った宇宙世紀という世界観の中で、富野監督以外の人が主流を作ろうとするそういう意味を持った作品なんですよね。当然、ハードルは高くなって、ものすごいものが求められる、そういう事を運命付けられた作品です。ちなみに0080や0083、08小隊もあるじゃないか、となると思いますが、あくまでもあれは外伝的位置だと個人的には判断しています。同人作品的というか。UCは正史、逆襲のシャア以降、直後3年後を描いてますので、真っ向から、宇宙世紀を描こう、そういう作品なのです。
ガンダムUCはまず、小説で展開され、既に完結してまして、私も途中までは読んでます。私が読んでいた範囲で言えば、非常に富野作品の雰囲気を再現した小説でした。読んでいて富野監督の作る画面が頭に浮かんでくるような、作者の福井さんのガンダム研究の成果、ガンダム愛を感じ取れるそんな小説でした。
前置き長くなったけど、今回のUCの映像ですが。
メカに関して言えば、文句のつけようがないものでした。そう、こういうのが見たかったんだよと。冒頭のジェガンのものすごくいいヤラレっぷりとか、クシャトリアの発進シーケンスとか、旋回時の初速がじんわりうごいたあとぐりんとまわったりとか。いちいちかっこいい。
コクピットのコンソールの洗練のされ方とか操縦方法とか。枚挙に暇がない感じです。効果音もそのまんまだったのが嬉しかった。モノアイが灯る時の「ぐぉん」っていう音とか、ユニコーンの起動音が初代っぽいところとか。ビームの音とか。BGMも非常に宇宙世紀っぽい。非常に丁寧につくられていて隙がなく、全編クォリティが高い映像が続きます。
ただ、個人的には、キャラの掘り下げとか、ストーリー展開について、不親切かなと思いました。原作読んでないと理解できないかもしれない。これについては、あと続刊5本あるわけで、6本トータルでみないと判断出来ないトコロかもしれません。
あきまんさんや浅井さんも語っていらっしゃったけど、確かに宇宙世紀だったと思います。あのアムロやシャアの時代と地続きの世界。宇宙世紀しか認めないッ!と言っている人に見ていただきたい。DVDやブルーレイもお安めですしね。(アマゾンだと3000円しない(笑))